2023/11/30 11:54
長野県の北部、段々畑が広がる標高600メートルほどの長閑な農村で育ったお米です。
品種は高地で育つオラガモチ。
雪が深々と降り積もる氷点下の寒さの中でつくった手づくりのお餅は、ほんのり甘みのある優しい味わいです。
今年は猛暑が長く続き、雨がまったく降らず、農家はみんなハラハラしながらを待ちました。
地域には大きな米農家もありますがたいていは家族が毎日食べる粳米の他に、ほんの少し餅米を育てハレの日のお餅をつくります。
日本では、お正月や折々の節句に、遥か遠い昔からお餅を食べてきました。
小さなひと粒の米から、たわわに実る稲穂。
その貴重な米を凝縮して塊にしたお餅は、お供えやハレの日の食べ物として今に伝わります。
小さな農家でつくった飾り気のないお餅ですが、焼きたてのお餅からお米の香りを感じたら、
どうぞ穏やかな自然の景色を思い浮かべてください。みなさまのお口に合えば幸いです。
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